横島直道さんの『津軽こぎん』

 昨日はあわてて出かけたら書きかけの下書きを公開してしまったようです。

ご迷惑をおかけしました。


 図書館に予約していた横島直道編著の『津軽こぎん』(日本放送出版協会)が

手元にきたので、読んでいます。この本を読むと、こぎん刺しの歴史、こぎん刺し

の研究の歴史、弘前こぎん研究所の歴史がよくわかります。また当時のこぎん

の生き証人の話、そして当時のこぎんの担い手の前田セツさんや工藤得子さん

も紹介されています。横島直道さんはこの本の完成をみることなくご逝去されま

した。病床でまとめられたのでしょうか。こぎんに関わる何人もの人の協力によっ

てこの本が出版された事を知り、感慨を深くしました。


 横島直道さんは大学で応用化学を学ばれ、学校卒業後数年間は有機合成染

料に関する化学の研究に従事されていたそうです。昭和7年に木村産業研究所

に入所し、ホームスパンの部門(羊毛、毛糸、毛織物etc.を扱ったらしい)を担当

するとともに植物染料を研究するように命ぜられ、植物染料による染色の化学的

吟味という題目に沿って研究されたそうです。そして戦後はかねてから関心を深

めていた「津軽こぎん」の復興製作に全力を注ぐことになったので、その方に、植

物染料の研究が生かされるようになったそうです。


 こぎん刺しの技法についても理系の方なので順序立てて説明されています。

Ⅱ章の「こぎん刺の技法」でこぎん模様の構造・その数学的側面として「囲み」

「流れ」の入れ方について説明がされています。囲みには「併せ模様の囲み」と

「重ね模様の囲み」があってそれぞれの計算のやり方が書いてあります。

 併せ模様
            併せ模様


 重ね模様
            重ね模様

 私が刺した1/8の「ベコ刺しとウロコの枠」が併せ模様で1/13の 「矢の羽刺し

1/23の「糸目入りくるみのからと石だたみ」が重ね模様というようです。

 計算の仕方はこれです。

 計算の仕方

重ね模様の計算の仕方は複雑なようで、元目に「二」を加えるのがポイントのよう

です。足目「二」は同じ目数の模様で囲む場合に限るが模様によって異なるそうです。

表では足目になっているのが文章では増目になっているのですが・・・・。!?!?
 
いずれにせよもっといろいろなこぎん刺しを刺せるようになったらわかってくると

思うのでそれまでの楽しみにとっておきます。


 それよりは簡単な併せ模様の例としてベコ刺しを糸刺し4本で囲み、石ダタミ1つ

で囲む場合が紹介されています。表の通りだとどうも数があいません。

方眼紙に書いてみました。

 Ⅱー31 方眼紙へ

 1つわかったことは、このベコ刺しは37目のベコ刺しだということです。

工藤得子先生や鎌田久子先生、そして木村操先生の図案によるベコ刺しは39目

なのですが、弘前こぎん研究所の図案やINAXの『津軽こぎんと刺し子 はたらき

着は美しい』では37目になっています。指5本の真ん中は3と同じように37の真ん

中は19 ベコ刺しの目数19の数字の出所はわかります。糸刺4本で増目が16で

目数が35になるまではわかります。石ダタミ1つで増目が17 目数が52という数字

がわかりません。この石ダタミは13×13なので増目が14で目数が49ならわかる

のですが・・・。誤植なのか?????もう少しいろいろな事をこぎんの教室で学んだ

ら、先生に尋ねてみようと思います。
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tag : 津軽こぎん こぎん刺し

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